4年間大変お世話になりました。短距離ブロック4年秋池苑子です。
美しい形で引退はできませんでしたが、それでもここまで来られたのは偉大で大好きな先輩方、同期達、後輩達の存在があったからです。最後の一年間はほとんど部活に参加する事ができず、あの人誰?一体どうしちゃったの?という方が大半だと思います。それでも最後には笑顔で追い出してくれたSTFには感謝しても足りません。多分今後私について話すことは無いのでこの場を借りて少し自分語りをしようかなと思います。
皆さんは覚めない夢を見たことはありますか。抽象的な意味ではなくそのままの意味です。夢の中で眠り、その眠りの中でまた眠るの繰り返し。起きてもそれは見てる夢の中の夢の中の夢の中…。二度と覚めないのではないかという不安、毎日来る夜への恐ろしさ、最初はそんなものでした。そのうち夜はほとんど眠れないか、あるいは信じられないほど長く眠り続けることもありました。理由も無く常に不安で気づいたら何年もあることに依存をしていないと自分を保てなくなっていました。友人知人は皆自分を嫌悪していると強く思い込んで自ら連絡を絶ち、面接など人前でうまく言葉を発する事ができなくなり、毎日消える事だけを考えていました。考えようとしなくても勝手に頭に映像が流れてきて、電車に乗る事が出来なくなった時もありました。住まいは実家でしたが、憐れみは受けたものの理解はされず、誰にも何も言えないまま段々と友人も離れてゆき、ある時本当に心が独りになりました。
一番叫びたい事は誰にも言えないくせに、誰かここから私を救い出してくれないか、なぜ誰も私に気づいてくれないんだ、今だにそんな事ばかり考えていて嫌になります。もうとっくに失った自分を保つのに必死な哀れで愚かな女が私です。
話題は変わりますが、皆さん自分のために走ってください。投げてください。跳んでください。自分本位とは違います。陸上に接している中で、どんな時が最も楽しいですか?やりがいを感じますか?何を達成する事が自分のためなのか?簡単に答えが出る人もいれば、悩む人もいると思います。時には自分より優先すべき時があります。しかし、決して自分を殺し続けてはいけません。たまには自分の心に耳を傾けてあげてください。泣いてる自分に気づいてあげてください。自分を救えるのは自分だけです。
陸上にだけ言えることではないです。常に万事において言えることです。自分とゆっくり対話してみる時間も悪くないものだと思いますよ。
重暗い最後のブログになってしまいましたが、最後に私なりに誠意を見せたいなぁとぼんやり思ったので話す事にしました。
何も告げずにただ走ることをやめてしまった自分に変わらず接してくれた数少ない物好きな人達には感謝が溢れて止まりません。そして最後にちゃんと追い出してくれたSTFは私にとっては贅沢な幸せすぎる居場所でした。陸上部で過ごした時間はずっと忘れません。今後の陸上部の活躍を心から応援しています。今までありがとうございました。