2021年04月20日

理想論

同期のマネージャーの吉原から受け取りました、中距離ブロック所属、理工学部物質生命理工学科4年の植田達実です。(この一文だけ文字が大きいのですが、直し方がわかりません)


今回のブログは久々ということもあり、何を書くか悩みました。

既に4年になり、STFの最上級生としての立ち振る舞いや自身の行動に責任感は伴っているのか悩むばかりではありますが、ひとつ、ここはここまでの3年間の経験なども織り交ぜてブログを書いていきたいと思います。


最後までお付き合いいただけると幸いです。


私が大学3年を終えるまで、STFで過ごしてきた中で800mで自己ベストを出すことができたのはわずか2回だった。ひとつは大学2年の5月はじめ、結果としては切れなかったが、関東新人の標準切りを狙うために出場した日体大記録会でのレース。もうひとつは大学3年の3月末、年度末に開催された平成国際大学記録会。


どちらも自己ベストを更新しているはずだがゴール後の表情は全く違う。


前者について。

自己ベストを更新したはずなのに、実感や湧き上がるものに欠けていた。

大学2年の頃は目標こそ大きく掲げて威勢だけは良かったものの、出るレース全ての成績がそれに見合わないもので、自覚してからは常に自分の出すパフォーマンスを恥ずかしく思いながら過ごしていた。


その中でもなんとかこの時にベストが出たのは、同じく関東新人の参加標準記録を切ろうとしていた同期の下津や、関東インカレ参加標準を破ろうとしていたOBの高木先輩、青木先輩たちが作る中距離ブロックの雰囲気に押してもらった事が大きかったと思う。


いわば、作ってもらった環境に乗せてもらった形で触発され出た記録で、そこに自分の明確なビジョンや、計画はなく

ただ関東新人を切るんだー関東新人から先を考えないただ闇雲かつ計画性のないスタンスでは先がない事を後々思い知らされた。


関東新人の標準を切るチャンスは日体大の後にも複数回あったものの、自意識が改善されることもなく、結果わたしの出場は叶わなかった。

チャンスのうちの一つ、55日の国士舘大学記録会でわたしと下津は800mの同じ組を走ることになる。

共に標準を切っていない者同士、緊張からレース前の口数も少ないまま臨んだレースの結果は綺麗に明暗が分かれ、下津は関東新人標準を突破し、わたしは切る事ができなかった。


泣くわたしを見て、彼はその後、ダウンの時に共に涙を流してくれた。ただ、その時にわたしが泣いていたのは悔しさから来るものよりも、「こうなりたい」と言う意志が他の人よりも無いことに対する引け目、情けなさを感じたからだった。


彼には申し訳なさしかない。


そこから大学3年になり、コロナ禍による課外活動停止期間を迎えると自分自身の中でこうなりたいというビジョンは更にぼやけてしまった。その中でも先を見据えて動いていたのはいつだって下津だったと思う。

彼の作るチームなら、もう一回やり直せるかなと思って取り敢えず参加した昨年の中距離ミーティングにて、下津ははっきりと「来年の5月の関東インカレでは中距離ブロックから3人、出場者を輩出する」と言い切った。

内心、いけるのかなと半信半疑に思いながらもそこからの冬期練習に少しずつ工夫しながら練習を始めていた自分がいた。

これはまさに彼が環境を作って、用意してくれてわたしたちに背中で示すことで意識を変えてくれたとしか思えない。

走り続けて間もなく、自己記録を伸ばしたいという感情が少しずつ内側から湧いてきたのを鮮明に覚えている。


ふたつ目の自己ベストは無論充実感を持って位置についたスタートラインだった。

まだまだ甘いところもあるが、今のわたしなら競技者としてどうしたいのかはっきりとイメージできる。そうやって走ったレースだったと思う。

このように二つのベストを比較してみると、必ずと言っていいほど競技者として次のステージに上がる為には上に向けて伸ばせる環境と部員間の刺激が必要なのだとわたしには思えて仕方ない。

環境がないなら、誰かが作るでもいいし、部員間で話し合ってより良い競技環境を作っていくのもいい。

この二つは、自分の志さえあれば、そしてそれを他人に隠すことなく伝ることが出来るのなら、それが更なる刺激を呼んで爆発的に部全体に伝播していくものだとわたしは信じている。


4年生は最上級生としての自覚を、3年生は上級生として、2年生ははじめての後輩を得ることへの責任感をもちながら、部全体で伸ばしていければとても嬉しい。

余談ですが

ある時に彼が言っていた言葉に

「陸上競技とは、ある意味魅せるスポーツで僕らはトラックの表現者でもある」

というものがあった。

これはたしかに上手い言葉だと思う。

同じ組織に所属すれば大体、その人がどのような道を辿って試合に出ているのかがなんとなく掴めてくる。

その中で自己記録を伸ばしている人には必ず、彼らが試行錯誤の末に得たであろう何かが内側から輝くように見える。なにかとても魅力的な人に見えるのだ。


包み隠さずに言えば、いまのSTFにはこの魅力みたいな要素を持つ人が本当に不足している。だからこそ、今年のシーズンを迎えるにあたり、まずはわたし自身が示したい。


2週間後の関東インカレ標準、必ず突破します。



STFに幸あれ、うえだ。

posted by stf at 22:37| Comment(0) | 中距離 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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